今回、木造の戸建てを新築するにあたり火災保険金額をどうするか考えました。今住んでいる鉄筋コンクリートのマンションに対する保険金額の考え方と合わせてログに残します。
もちろん、いずれも一般論ではなく、私の個人的な経験に基づくものです。
保険金額の考え方
契約によりますが、私がみた保険会社は
- 全焼・全壊時に保険金額と同額
- 部分的な損害時には、損害の復旧にかかる額
というものでした。
つまり、いずれも建物の減価償却を含む時価に対する評価ではなく、復旧時にかかる実費を補償する、という考え方でした。家財に対しても同様な考え方であり、再調達や修理にかかる費用を補償します。
※ただし地震に端を発する火災の場合には支払い額の上限が保険金額の半額程度に抑えられます。これは法に則ったルールとのこと。
つまり保険金額の設定は、建物分の減価償却を考慮することなく、最悪建物が全損した場合に、生活の再建のためにいくら欲しいのか?という問いと、そこに至るリスクに対する評価で決めることになります。当然ローン金額も考慮に入れます。
鉄筋マンションの場合
リスク評価
首都圏において最大のリスクは首都直下地震、ならびにその後に予想される広範に渡る火災です。
そもそも頑丈で耐燃性のある鉄筋コンクリートマンションの区分所有において、全壊・全焼リスクは極めて低いと考えました。あっても部分的な損害であろうと。
保険金額
マンションの購入価格は建物・土地の総額で決まり、建物分の明瞭な金額はわかりません。おおよその面積単価などを基準に概算金額を参考として考慮することになります。
先に述べた通り、新耐震基準の鉄筋コンクリートマンションが全損するリスクは低いと考えたため、保険金額は建物分の概算額の半額程度に抑えました。
木造戸建の場合
リスク評価
首都圏の木造戸建て物件の全損リスクはそれなりに大きいものと思います。首都圏の戸建ては似たような作りの建物に囲まれた住宅街にあります。首都直下地震の後に想定される、火災旋風を伴う火災によって、関東平野にあるどの木造建築も全焼リスクを抱えていると考えています。
保険金額
全損のリスクがある以上、ほぼ上限としました。
理由1:建材も高騰傾向にある中で、数年後に同じ家を建てる場合、おそらく同じ金額では建たないこと
理由2:戸建の場合、少なくとも土地は残るので、その分を売却して別の場所で生活再建する可能性もなくはないのですが、その場合でも先立つものがあるに越したことはないこと