やらかした。飛行機に乗り遅れた。人生2度目の出来事である。
初回はだいぶ前の話だが、搭乗時刻を過ぎてもまだ自宅のベッドにいた。寝坊である。これは話が簡単で、単に元々乗る予定だった航空券を失い、改めて同じ航路を当日買い直した。
今回は手荷物検査後に乗り遅れた。この場合どうなるのか、身を持って体験したので残しておこうと思う。ちなみに航空会社はANAです(ANAには足を向けて寝られません)。
--
クレカラウンジで悠々と作業をしてから搭乗口に向かうと様子がおかしい。薄暗く人気がない上に、ディスプレイに表示されている出発時刻がだいぶ遅い。
「あのう…、17:45発の飛行機はこのゲートで合っていますか?」
「もしかして○○様ですか?17:45発の○○便は既に搭乗を締め切っておりまして…搭乗できないということになります。アナウンスでも再三お呼びしたんですけれども。」
「ああ…なるほど(全てを悟り脳裏にトム・ハンクスの「ターミナル」が浮かぶ)。
…そうすると、どうなりますか?」
「少々お待ち下さい…21:00の便でしたら空きがあります。それより早い便のキャンセル待ちをご利用いただくこともできますが、21:00の便にされるか、どうされますか?」
「21:00を確保しつつ、それより早い便のキャンセルが出たらそちらに乗る、ということはできますか?」
「それはできません。」
ということで、21:00の飛行機に乗って帰ってきた。帰宅まで、軽い海外旅行みたいな所要時間になった。
もう少し解説してみる。
顧客責の遅刻を無償で後続便の空き席に振り替えてくれた
今回は、確実に空き席のある最速の便か、直後の便を含めキャンセル待ちをするかどちらか選択することとなった。いずれの場合でも差額は請求されなかった。
ただしどちらかしか選べないので、キャンセル待ちを選んだ場合は元々空いていた席が埋まってしまうリスクもあり、確実にその日のうちに帰れる選択をした。
これがデフォルトの対応なのかわからない。ANAの国内旅客運送約款を見てみよう。
まず、第17条「集合時間」。これに逸脱したので私は搭乗を拒絶された。

ただしここで搭乗を拒絶した旅客に対する対応は約款からは読み取れない。今回の対応を逆引きすると、第23条「旅客の都合による変更」における、変更前後で差額が発生しない場合か、第26条「会社の都合による取消変更」または第27条「会社及び旅客の都合以外の事由による取消変更」が適用されたかのいずれかと思われる。

なぜ乗り遅れたか1:iPhoneウォレットの「出発時刻」のみ見ていた
実際には搭乗は出発時刻の30分ほど前から開始され、10分前には締め切られる。今回はウォレットの搭乗券のみ見ており、ここの「出発時刻」ギリギリに行ってもなんとかなるだろう、という油断があった。

なぜ乗り遅れたか2:ラウンジはアナウンスが聞こえない
出発時刻ギリギリまでクレカラウンジにいたのだが、おそらくこの間当該便のアナウンスに続けて私を呼び出す放送も鳴り響いていたはずだ。一方、ラウンジは空間性を重視することから館内アナウンスが鳴らない。ここらへんをちゃんと管理できる上質な大人のための空間ということだ。