子供を持って、自分が親だと実感する瞬間っていくつかありますよね。
私の場合印象に残っているのは、2人目の子供が産まれたあとに、後部座席に2つのチャイルドシートを載せてお出かけする準備をしているときのことでした。後部座席に詰まったチャイルドシートを見て、持つものが増えたことを実感しました。
そして今回、自身が契約者であり被保険者でもある生命保険の保険金受取人を、妻から2人の子供に設定し直したことが、割と印象に残る出来事だったので記録しておきます。
入っているのは外貨建変額終身積立保険
最初に、少し長くなるかもしれませんが、私が入っている生命保険の紹介を。
私が加入しているのはドル建ての変額終身保険です。払込期間は10年間で、あと数年で払済予定。最低運用保証利率が3%。つまり支払った保険金額がそのまま年3%以上で運用されるという、投資と保険がミックスされた商品です。
外貨建ての変額保険というのは、投資界隈では評判の悪い商品です。主な理由は以下の通り。
- 3%の運用の裏で実際にかかっている手数料率が不透明かつ高額である
- 払込期間中は解約返戻金率が低い商品が多く、途中解約すると単純に損をする
- 近年の動向を見ると、比較的安全なインデックス投資でも年3%以上のパフォーマンスが上がっている
- 総じて、保険と投資は分けるべきである
実際にここ10年弱、S&P500への積立投資と、ドル建ての生命保険の両方に加入してみて、上記の主張はおおよそ正しいと思います。
ここ10年弱、資産の大半をS&P500に投資している私の証券口座は、運用収益率が186%(+86%)となっています。

一方で最低利回り保証3%の生保の設計書によると、払済になる10年目でようやく解約返戻金率が100%となり、その10年後、つまり保険の始期から20年後でも125~135%です。当然地合いにもよりますが、通常のインデックス投資との差は歴然としています。
さらに外貨建て保険の場合、ここに為替差損リスクが載ってきます。私はこれまでの支払時期の大半が、1ドル150~160円台でした。仮に今後円高に触れたときには受け取れる保険金額も目減りします。ただ購入はドル・コスト平均法になるので、最大限リスクヘッジをしてはいるのですが。
私は子供の頃から、死ぬときは安眠中に死にたいと思ってきましたが、ここに来てなるべく円安のときに死なねば、というプレッシャーも背負い込むことになります。
加入して10年弱、家族構成と資産状況が大きく変わった
この生命保険に加入したときは、結婚直後で子供もいませんでした。妻が加入している保険の話を聞き、自分もやってみようと、とりあえず保険金の受取人を妻にして今の保険に加入しました。
その後約10年。家族構成として子供が2人産まれました。これ以上子供を作る予定はないので、我々両親からの相続先はこの2人の子供でほぼ確定したことになります。
また夫婦ともに複数回の転職を経て、給与も順調に上がってきました。今では夫婦どちらが死んでも生活を維持できるほどの収入をお互いに有しています。さらに自宅を購入し、住宅ローンを組んだことで、親の死亡時に少なくとも家が残ることにもなりました。
その他の要素も含め振り返ってみると、生命保険に頼らなくても生活防衛資金や緊急対応の現金はなんとかなるのでは、というのが見えてきました。
そうすると考えるのが、投資としてのパフォーマンスの悪い生命保険を解約返戻金率が100%を超えた段階で解約し、この資金をさらなる投資に突っ込むことです。しかしここに待ったをかけたのが、保険金の相続における非課税枠の存在でした。
生命保険の相続税の控除を活かす
今回生命保険の見直しをする中で、被保険者の死亡時における生命保険の保険金額にも相続税がかかることと、その控除額が一定規模で存在することを知りました。
我が家は子供2人と妻の合計3人が相続人になるので、控除金額は500万円×3=1,500万円/人となります。つまりひとり1500万円までは保険金受領の際に非課税となります。また生命保険の控除額は、現金、有価証券や不動産など、相続対象となるその他の資産に対し計算される控除額とは別枠の勘定になります。
私の場合は、生保以外の相続金額がその控除額を超えそうなので、今の生命保険はそのまま当面残し、生保としての相続税控除枠を活かそうと考え直しました。
次の検討ポイント
今の保険の払済後の生保をどうするか
あと数年後に今の保険が払済になったあと、生保を続けるのか。続ける場合はどのような商品を選ぶのか、という問題があります。おそらく保険料控除を使うために何らかの保険に入ると思います。いわゆる掛け捨て(定期保険)にするのか、貯蓄性のあるものにするのか、その金額は、など改めて整理する必要があります。
私が一定の年齢まで生存したとき
今回書いたお話はあくまで、私の死亡時に保険金を子供が受け取ることを想定した場合のお話です。今回の保険は積立型であり、仮に幸いにも私が一定の年齢まで生存した場合、そのお金(解約返戻金)を誰にどのように渡すのかもいずれ考える必要があります。
まとめ
- 子供が産まれたら生命保険金の受取人を変更することも考えてみてはどうかしら
- 保険と投資は分けるべき
- 外貨建て積立保険は為替リスクのある商品であり基本的におすすめしない
- 少なくともここ10年のS&P500のパフォーマンスは良かった
- 生命保険には保険料の支払と保険金の受取(相続)の2つに対する控除があり、いずれも考える事が節税上は大事
なお保険については以下の本が大変参考になりました。定期保険は個人のお財布から見たら掛け「捨て」ですが、大勢から集めたお金をプールして運用する「保険」という商品として見たときにはちゃんと