おとうのオートノミー

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令和7年度 クールネット東京のV2H補助金を個人で申請してみた

中東情勢が悪化する中、この夏の電力供給に不安がよぎります。その中でもEVとV2Hがあれば少しは安心感があります。

我が家は直近、EV(ヒョンデ・インスター)とV2H(ニチコンのトライブリッド)を設置しました。前回はV2H設置に伴う国(CEV:次世代自動車振興センター)の補助金申請を、施主である私個人でやってみた話を書きました。今回は合わせて取得した、東京都(クールネット東京)のV2H補助金申請のTIPSを記載します。

www.tokyo-co2down.jp

※本記事は令和7年度の助成金を受けた経験を元に記載しています。助成要件は毎年異なるので、必ず当該年度の資料をご確認ください。

なぜ新築時の「ゼロエミ住宅」でV2Hを申請しなかったか

東京都のV2Hの助成は、ゼロエミポイントなどを主幹しているクールネット東京が取りまとめ役です。V2Hに対しては、建物新築時に受けられる「ゼロエミ住宅」としても助成対象となっています。

なぜV2Hの助成を建物と一緒に受けなかったかというと、東京都のV2H補助金の増額要件(上限100万円、補助率10/10)として「太陽光発電設備」「V2H」そして「EV/PHEV(EV等)」が全て揃うことが必要だったからです。一つでも欠けると、助成上限50万円、補助率1/2に下がります。

元々EVを持っていなかった我が家は、それぞれに対する助成を最大限受けるために、次のようなパズルを組む必要がありました。

  1. 家と太陽光発電設備を完成させる(EV等を購入する前提として駐車場を確保するため。家と太陽光にはゼロエミ住宅の助成を取得)
  2. 太陽光発電設備が設置された家を保管場所としてEV等を購入(太陽光があると東京都のEV助成金が増額になる)
  3. EV等と太陽光発電設備がある前提でV2Hの助成申請をする

結果として、EVの購入は家の引渡から半年、V2Hの設置は約1年の時間がかかりましたが、最大の助成金額を引き出すことができました。

クールネット東京のV2H助成を得るための全体プロセス

  1. 事前申込
  2. 契約・着工
  3. 実績報告

それぞれについて解説します。

事前申込から即着工が可能、ただし国の補助金との併用にご注意を

国 = CEV補助金においては、事前申込から契約・着工までの間に、かならず「交付決定」なるプロセスが必要だったのですが、東京都の補助金は事前申込後に即契約・着工が可能です。なのですが、おそらく東京都の助成を受けられる方は国の補助金の受領も同時に目指される方が多いので、ここは国のプロセスに合わせ、国の助成金の交付決定後に契約・着工に進むのが良いでしょう。

このように、国と都では同じ助成でもプロセスや必要書面が微妙に異なります。工務店とのやり取りをスムーズにするために、必ず双方の実施細目や記入例を事前によく読み、工務店とのやり取りを最小化する努力が求められます。

助成対象機器の制限はCEVと同じ

助成を受けられるV2H機器は、毎年更新されるCEV補助金側の機器リストに掲載されているものだけが対象です。機器選定の前にかならず確認しましょう。

見積書・契約書の独自フォーマット指定がある

東京都の助成金で最もややこしかったのが、見積書、契約書、領収書の全てにおいて独自フォーマットへの記入が求められたことです。工務店からは普段使っているフォーマットでの見積もりも出していただけるでしょうが、これと別に作成する必要があります。

国の助成を受けるためには、見積書にはかなり詳細に内訳を記載する必要があります。一方で東京都は、内訳のうち助成対象となる「機器費」「設置工事費」がいくらなのか、にしか興味がありません。

東京都フォーマットの領収書記入見本

ここでややこしいのが「管理費」「出精値引き」といった項目の整理です。それぞれと「機器費」「設置工事費」の関係を明確にして、見積書から請求書まで一貫した考え方で記載する必要があります。

発注書・注文請書も必要

通常、個人と工務店間の契約は、必ずしも書面での発注の意思表示はなく、メールのみで連絡することもあろうかと思います。しかし東京都の助成金申請では、契約書や発注書、ならびに発注書の場合は請書の提出も求められます。またその内容について金額が東京都の求める内訳が明確に読み取れない場合、これも独自フォーマットの「契約書追加資料」を作成する必要があります。

やっぱり工務店とのパートナーシップが不可欠

東京都の助成金は、書類仕事の側面において国の助成金よりも施主と工務店の書類仕事に対する負荷が大きなプロジェクトになります。基本的に、見積書・契約書・請求書・領収書のいずれも、国と都でそれぞれのフォーマットに従って2種類ずつ作る必要があると捉えたほうが良いです。やっぱり工務店からしたら面倒な客になることは避けようがないので、事前にしっかりご理解いただいた上で取り組まれることをおすすめいたします。

まとめ

東京都の助成金取得は、特に書類作成面において国の助成金よりややハードルが高いですが、他の自治体に比べ潤沢に助成金を得られる点が魅力です。工務店としても、助成金の申請支援ができるとビジネスチャンスになるのでは、と思います。

私個人としては大変だったこの知見を他に活かせる場面がないのですが、この経験が誰かのV2H導入の助けになり、安心した生活を送る助けになれば幸いです。

東京都の助成交付決定通知書