おとうのオートノミー

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絶対湿度計と加湿器の選び方(みはりん坊Wより良いのがあった!)

2023年12月は体調不良が続いた月だった。

上旬に風邪を引き、その後2回発熱で仕事を休んだ。さらに咳が2週間ほど止まらず、出社もできず、打ち合わせで少し喋るたびにマイクを切って咳き込んでいた。その間強度の高い運動はお休み。これだけが原因かわからないけど、体重も数kg減っていた。

風邪の原因と言えば家の中の乾燥。この記事では、建築家 松尾先生の「お金と健康で失敗しない間取りと住まい方の科学」を参考に、適切な湿度や加湿器の選び方についてまとめる。

この本は、今回の家作りで参考にした本の中でもトップクラスの良書だった。暮らしやすい室内環境にフォーカスを当て、様々な観点から、建築費や冷暖房費などのコストを最適にするための間取りを導いてくれる、まさに理系的な本。

絶対湿度はこの範囲に収めるべき

冬の乾燥に最も効いてくるのは絶対湿度。これは、単位体積(または重さ)あたりの空気中に含まれる水分量を質量で表したもの。

よく聞く湿度(%)は相対湿度といって、空気中の何%が水分か、を表したもの。ただ、飽和水蒸気量って覚えてますか?同じ相対湿度40%でも、夏の30℃の40%と、冬の15℃の40%だと、夏のほうが水分の絶対量が多いということ。ウイルスやカビの観点だと参考程度にしかならないようです。

この絶対湿度、松尾先生によると、人間が快適に住める室内の絶対湿度の範囲は以下の範囲にあることが望ましい。

インフルエンザウイルスが蔓延しにくい湿度(7g/kg = 8g/m^3) < (この範囲が理想) < カビが生えやすい湿度(13g/kg = 15.6g/m^3)

あまりピンときませんよね。

手軽な絶対湿度計「みはりん坊W」

この絶対湿度を手軽に測れる機械として松尾先生から紹介されているのが、株式会社エー・アンド・デイの「みはりん坊W」。

ちなみにみはりん坊Wには電池がついてこないので、CR2032電池を一つ別途用意することが必要です。

わかったのは、今の季節の我が家は乾燥しているということ。大体どこに持って行っても下限値ギリギリの8g/m^3だった。この湿度計、結構敏感で、キッチンでたくさん料理をすると絶対湿度が10g/m^3に上がる、とかもわかって面白い。

絶対湿度計選びはちきりんの記事も参考にした。松尾先生の著書が出る前に、同じ湿度計にたどり着いているので信頼度高い。

chikirin-shop.hatenablog.com

データを気にする人のための絶対温度計「スイッチボット温湿度計」

みはりん坊Wの唯一の欠点は、スタンドアローンの機器なので計測結果をデータとして残せないこと。その瞬間のデータしかわからないので、エアコンや加湿器の稼働状況と室温の関係などはわかりにくい。

そこで、スイッチボットから出ている温湿度計が激オススメでした。

この温湿度計、画面に表示されるのは温度と相対湿度だけど、アプリ内で絶対湿度が見られる。グラフ化されたデータがスマホで見られるので便利です。スイッチボットの温湿度計は無印とプラスの2種類があるけれど、絶対湿度は無印の方でも見られます。

スイッチボットをまだ持っていない方は、スマート赤外線リモコンのハブ2を買うと同じ機能を持つ温湿度計が内蔵されてるので便利です。

ちなみに絶対湿度とは、温度、相対湿度、気圧から計算できるみたい。で、気圧センサーが無い場合、おそらく気圧は常圧として計算している。みはりん坊Wもおそらく内部で同じ計算をしている。

加湿器選び

現状、我が家は加湿器を使っていない。別に困っていない、というのが背景だが、絶対湿度計で家の中の実態を見ると、買ったほうが風邪ひきにくくなるんじゃないか、となって、急遽優先度が上がった。

加湿器選びの考え方も松尾先生の著書にクリアに書かれている。

※ちきりんブログでも加湿器の選び方に触れていますが、この点は松尾先生に軍配が上がる

要点は以下。

  • 気化式であること
    • 電力効率、使い勝手、清潔さ、などの観点から
  • ヒーターは不要
    • 温めるお仕事はより効率の高いエアコンに任せる
  • 空気清浄機能も不要
    • そもそも大型の機械なので余計な機能を詰め込むのは無駄

松尾先生が具体的に言及されてたのは、パナソニックのFE-KXF15

長所は、4.5lタンク2つあり、合計9lの水が入るので、これ1台で家中1日分の加湿を賄えること。こまめに水を足さなくて良いのがポイント高そう。

 

上記がオーバースペックな場合、次点はこちらのKFU07かと。

こちらはタンク容量4.2lのタイプ。大きさは…奥行方向がスリムになっているほかは、KXF15とあまり変わらない。

つまり本体がやや大きいことを許容できるのであれば、水の入れ替えの手間を考えると、FE-KXF15に軍配が上がる。

 

パナソニック以外で登場したのが、先述した温湿度計と同じスイッチボットの気化式加湿器。2024年初頭現在はクラウドファンディングのMakuakeで売っている。

www.makuake.com

これは、パナソニックの小型のKFU07と同等の機能性能を持ち、かつIoT内蔵なので他のスイッチボットと連携可能という優れもの。加湿器を部屋の中央に置いた温湿度計と連動させるなどできる。

室温設定も重要

絶対湿度を上げるためには、空気中の絶対的な水分量を多くすること。ただし室温が低いまま湿度だけ上げると凝結しやすくなってしまう。なので加湿器で加湿する際には、同時に室温を目安として20℃以上に上げること。この合わせ技も必ず必要。

デカい加湿器をどこに置くの問題

加湿器は、加湿された空気をエアコンの風に載せて部屋中に飛ばすため、エアコンの下に置くのが一つの王道である。反面、エアコンの直風が当たる箇所は、加湿器が自身の周辺環境を誤って認識してしまうので望ましくない。

また、加湿器を使うのは冬のみ。絶対湿度とカビの生息を考えると、夏は除湿が必要。なので夏の間片付けておく場所を考える必要がある。

新居ではおそらく収納場所は確保できるが、ここは今後の検討課題。