おとうのオートノミー

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賃貸運営は法人化した方が良いのか

資産運用する際、法人化して節税を、って言いますよね。あれ通っぽくてやってみたいんです。でもどのへんが損益分岐点かわからないので調べてみました。具体的には不動産投資を念頭に置いてますが、別の事業でも考え方は同じはずです。

税金の差

不動産投資を個人事業主でやるか法人でやるかの違いは、不動産による収入に対する課税が所得税なのか法人税なのかの違いです。

【サラリーマンやりながら副業として個人事業主で不動産投資する場合】

  • 不動産収入にかかる税金:所得税
  • 個人の所得として不動産所得と給与所得が合算される
  • 不動産投資の経費は所得全体との通算が可能

【サラリーマンやりながら法人として不動産投資する場合】

  • 不動産収入にかかる税金:法人税
  • 給与所得には所得税がかかる
  • 不動産投資の経費は不動産収入に対してのみ通算可能

 

具体的な税率は国税庁HPによると以下の通り。

  • 所得税
    • 所得329.9万円まで(左記を給与所得とした場合額面年収468万円):10%
    • 所得694.9万円まで(同、額面年収894万円):20%
    • 所得899.9万円まで(同、額面年収1094.9万円):23%
    • 所得1799.9万円まで(同、額面年収1994.9万円):33%
  • 法人税
    • 資本金1億円以下の法人のうち(所得が)年800万円以下の場合:15%
    • 同、年800万円超の場合:23.2%

また今回想定してる不動産投資の収支(所得)は年間100万円未満、やりようによっては赤字運用可能な見込みです。

 

で、上記と見比べてみると、法人税は15%のレンジです。一方で所得税は給与所得だけで15%以上はあるので、黒字運用する場合は税率の差分だけ法人化した方がメリットある、となります。

一方で、私の給与所得は、どことは言いませんが所得税率が変わるギリギリのところにいるので、赤字運営して所得税を低く押さえる、というのも筋が通っているように思います。

法人の設置やランニングコスト

法人の設立や維持には相応のコストがかかります。ランニングコストについてはっきりしたことはわかりませんが、一説によると決算書などを外注すると30万円/年くらいかかるとのこと。

感想

給与所得はなかなか思うようにコントロールできません。一方で不動産所得もまた然りです。なので最初から節税をミリミリ考えるよりは、不動産投資はより負担の少ない個人事業主で始めつつ、安定してきてはじめて法人化等を考えようと思いました。やるったってアパート一棟貸しとかではなく一部屋ですし。

ただどの程度の収益が見込めるかは、賃貸用ローンの借入金額である程度操作できるので、利益が出すぎないようには調整しようと思います。

(参考文献)

No.2260 所得税の税率|国税庁

No.5759 法人税の税率|国税庁

令和5年分の給与所得と控除金額の関係表