おとうのオートノミー

家を建てること、育児のことなど。

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夫婦で家を建てる際に足りないもの

1年以上かかった新築戸建プロジェクト、ようやく完了して引っ越して段ボールがなくなるところまで来ました。良かった!

これまで数回家の売買をしてきたけれど、やはりゼロベースで新築を建てるのは異次元の経験でした。反省点を端的にまとめます。

プロジェクト運営

妻が育児休暇中に建てて良かった

基本設計と詳細設計の間など、閑散期はあれど家づくりは意思決定の連続です。うちはたまたま妻が第二子出産の育児休業中に全て終わったけど、夫婦どちらも働きながら育児もしながら…だったらおそらく時間が足りなくてかなり辛いことになっていたと思います。

夫側の想像力やこだわりが足りなかった

今回はほぼ全ての仕様決めを妻に託しました。育休中で時間の融通が利きやすかっただけでなく、細かい仕様や収納計画についてこだわりがあったからです。この点、私(夫)は色々な点について完成後に初めて気づくことが多かったです。この、細部へのこだわりや、設計段階から完成形を想像できる能力の差などが主導権を左右します。

設計事務所工務店との相性大事

我々はホームメーカーではなく設計事務所工務店に依頼して家を建てました。このプロフェッショナル達の強み・弱みを見極め、強みはお任せし、弱みを施主がいかにフォローできるか、という、タッグを組めるかが大事です。しかし設計士や工務店の強み・弱みの見極めは、初回の家づくりでは不可能です。ドーンと任せて信頼し切るのが、結果的に良いものができるのでは。「家は3軒目でようやく満足いくものができる」とかいうのはこの辺にもあるのかなと思いました。

設計士や工務店も万能ではない

我々がお付き合いした設計士は、基準に見合う高性能な家を建てて助成金取得まで支援する一連の経験を持つことと、デザイン性と利便性の両立を高次元で果たせることが強みでした。

一方でお仕事を進める上でわかったのは、電気系は施主である我々の方が知識を持っていうるという点でした。例として、既存のソケットであってもスマート電球を使えば調光やON/OFFをリモートでできること、TVチューナーにより宅内LAN傘下のスマホタブレットはワイヤレスでテレビの視聴ができること、など、ガジェット活用法は施主側に知識がありました。生活が落ち着いてから「もっとこうできたなー」と思うことは電気系のことが多い印象です。

あと我々の場合は外構や植栽を設計士に頼めず、別途自分たちで手配する必要がありました。外構も家の一部として、建物と一体で相談できるところも多いと思いますが、守備範囲は要確認です。

家の機能性能

高気密・高断熱最高

今回の家は設計士&工務店が得意な高気密・高断熱で建てていただきました。施主側は詳しくなかったのですが、結果として箱の性能が良いのは本当に良いです。

以下は外気温5℃の夜にエアコンを付けずに寝た朝の1F寝室の写真です。これまでの経験上、戸建の1階は底冷えしちゃって使いこなせず、物置になるのが関の山でしたが、普通に生活できます。都会の狭小住宅で1階を使えるか使えないかは面積上致命的なので、そういう家こそ断熱性能の高さにこだわることに経済合理性があるのだと思います。

太陽光 + 蓄電池つけて良かった

つけて良かったです。エネルギーマネジメントの画面を見るのが楽しい。

当初設計事務所からは、蓄電池は「高いから」という理由で蓄電池はなしで、太陽光のみつける前提で提案されていました。施主側のこだわりで蓄電池も設置してみることにして、やはり蓄電池が電気代低減に寄与している実感はあります。日中に貯めた電気で、夕方〜夜の食事や団欒時の光熱費を賄えています。風呂は太陽光発電を元にしたおひさまエコキュートです。元々電気を使わない方ではありますが、初月の買電量は100kWh強で収まる見込みです。

資金繰りなど

コスト低減はメリハリが大事

家づくりにあたりそれなりの数のスプレッドシートを作りました。設計後半のコスト低減検討の際、候補となる項目ごとに低減額とメリデメ書き出して、一部の造作家具を置き家具にする、床は施主塗装にするなどして数十万円単位の調整をしました。一方で、そのような整理をしたからこそこだわって残した項目もあり、言語化しながら進めるの良いな、と。

国や自治体から助成金が出る

東京ゼロエミ、子供エコすまい、自治体からの太陽光への補助など、いくつかの助成金で数百万円単位のキャッシュバックを得ることができる見込みです。ここには若干の追加の費用を払って、設計事務所工務店に多大なる支援をいただきました。自分たちだけでは対応しきれなかったというか、そもそも存在に気づけなかったと思うので、ここは非常に良かったです。