この記事は、Youtube漬けになってしまっている子供と、罪悪感を感じながらもその便利さに頼らざるを得ない大人が、これをなんとかしたいと思ったときのためのものです。
うちの子が2歳過ぎたくらいの頃、Youtubeとの付き合い方について考えさせられる時期がありました。次々に出てくる「おすすめはこちら」が勝手に子供用にキュレーションされ、子供が動画を見るのを止められなくなってしまったのです(正確には、やめさせようとすると子供が不機嫌になるので手間がかかるようになった)。
しかもそこで流れてくる動画は、クソみたいなYoutuberがひたすらおもちゃを動かし続けるようなもの。いい年こいた大人が、トミカを「ぶぅーん」とか言いながらひたすら遊んでいるのは、傍で聞いていても気持ちの良いものではありません(決してトミカに罪はありません)。しかし数万回の再生数を誇るクソYoutubeは、子供の心に刺さる要素があるようで、子供は食い入るように観ています。
そこで我が家が取ったのは、クソコンテンツを良質なコンテンツで押し流す戦略。
動画を見ること自体を制限するのは親子ともにキツい。なので動画を見せないのではなく、せめて子供に見せても罪悪感のない面白コンテンツを提供する、というもの。無料のクソコンテンツより、面白いコンテンツを有償でもいいから与えようと思いました。
その頃子供がハマり始めていたのは、ヒーロー物とウルトラマン。我が家はAmazonプライムには加入していましたが、プライムの料金内で観られるものは限られていたため、以下のサブスクに加入しました。
東映特撮ファンクラブ
「○○レンジャー」を観るためのもの。ちなみにうちの子が選んだのは「ジュウレンジャー」でした。渋い。
TSUBURAYA IMAGINATION
ウルトラマンの円谷プロが主催しているサブスク。ウルトラマンって総勢50人くらいいるんですね。親的には、初代ウルトラマンや、その前のウルトラQ、そして東京03がやってるウルトラ怪獣散歩が面白かったです。
NHK Eテレ
「デザインあ」「ピタゴラスイッチ」「ギョギョッとサカナスター」「びじゅチューン」など、ベスト・オブ良質なコンテンツが盛りだくさん。NHKプラスでも良いですが、我が家では番組録画で対応しました。
他にもよく聞くのはディズニーチャンネルです。我が家はあまりディズニーを通ってきませんでしたが。
結果どうなったか
4歳になった今では、子供が観たい番組を見終わったら自分でテレビを消せるようになりました。自分からYoutubeを観たいと言うことは全くありません。パウパトロールにハマり始めてからは、ウルトラマンを観ることもほぼなくなったので、サブスクはいずれも解除しました(パウパトはテレビ録画で観ています)。
Youtubeは探せば良いコンテンツもあるので、完全な悪だというつもりはありません。ただし良いコンテンツを探す難易度が、他の媒体に比べて高く、ちゃんとしたフィルタリングをしようと思うと手間ひまかかります。優良コンテンツへの課金は、この辺の手間をお金で買う行為でもあると思います。
何より、良質な子供向け番組は、それを観たことがない親の世界も広げてくれます。一緒に動画を観る時間をとりたいと思えるコンテンツとの出会いはいいものです。