おとうのオートノミー

家を建てること、育児のことなど。

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今日も子供を叱らないから我が家は平和に回っている

息子に対して叱らない・キレないことを意識したら色々円滑に回るようになったよ、という話です。

我が家の場合、5歳の子供に対して声を荒げたくなるシーンは、主として食事時です。

子供がお母さんが作った料理に対して文句を言う、ご飯中に遊び始めてご飯がいつまで経っても終わらない、などで妻が叱るというかキレることが多々ありました。そのたびに子供はべそをかき、ますますご飯が進まない、という悪循環…。

一方で、以前おたまさんの感想文を読んで、夫婦ともに「叱る依存がとまらない」は読んでいました。なので「叱るのは叱る側に依存的な効果がある一方で、叱られた側にはそんなに効果がない」という概要は理解していた…つもりでした。しかし理解するのと実践するのは大きな違い。特に母からすると、自ら作った料理がかかっているのでどうしても感情が先行してしまう状況が続いていました。

www.shiratamaotama.com

ただあまりに不毛な展開が続いたので、個別に話をしました。

母親:ご飯の完食が目的ではない

母が怒っていた理由↓

  • 自分が作った食事に対して文句を言われることにシンプルに腹が立つ
  • せっかく栄養バランスや、色んな味を覚えることを意識して出した食事が無下にされることで、子供自身の成長の機会を逃していると感じる

これに対しては、ゴールラインを下げることを話しました。

食事は子どもの成長の手段であり、食事の完食自体は目的ではないこと。具体的には、例えば以下の優先度になること。

何かしら食べること > バランス良い食事を食べること > いろいろな味を楽しめるようになること

何よりボトムラインとして、まずはキレないようにしよう、ということを話しました。

ここでのポイントは偏食の直し方そのものではなく、親の側で高く設定していたゴール(色んな味のご飯の完食)を、適切に見直す(食事は子どもの成長の手段)ことが、よりキレにくく理性的に子どもと接するための手段である、ということです。逆に言うと、叱らざるを得ない状況というのは、パッと考えて「叱る」以外に解決策のないほど課題の分解ができていない状況であり、紐解きが必要ということでは。

偏食の直し方は、それはそれで王道はないものと認識してます。

親を悩ませる「子どもの偏食」…管理栄養士に聞く、改善のコツ|健康美塾|第一三共ヘルスケア

余力のなさは避けようがない

ただ理性ではどうしようもないシーンとして、どうしても時間とタスク的に余力がないシーンは存在します。夕食の準備時に乳児が足元をバブバブ言いながらハイハイしてる時に、上の子の要望には答えられません。これはしょうがないのですが、しょうがないことをしょうがないよね、と夫婦で確認することにも一定の価値があったと思います。

子:怒られると逃げたくなる

子供にも「怒られたときどんな気持ちになる?」とヒアリングしてみました。すると「逃げたくなる」という回答が。まさに、叱られると萎縮してしまい理性が働いていない = 改善に行動がつながっていかないことが象徴される回答です。これを父づてで母にフィードバックしたことも、一つの改善の要素につながったと思ってます。

叱らなくなったことに子供も気づいた

上記の話をしてから数週間。母は怒らなくなりました。子供が食事時に手が止まっても、食べることを応援するような働きかけを意識的にやるシーンが増えてきました。ご飯をおにぎりにするなど、食べやすくする工夫も増えました。

そんな日が続いたある日のこと、子供が唐突に

「お母さん、最近怒らなくなったね」

と言ったのです。

「お母さん大好き!」

みたいなコメントも増えました(もっともこのコメントは100%ピュアなものではなく、なんらかのメッセージが込められているような気はしてますが)。子供なりに色々なことに気づいているんだな、と、ハッとさせられた瞬間でした。

子供のポジティブな面に目が行くようになった

おまけ的なメリットとして、減点法ではなく加点法で子供を見られるようになりました。相変わらず食が細い面はありますが、完食できるシーンも増えたように感じます。

 

この記事は以下の記事を読んで書きました。

fujipon.hatenadiary.com

 
また最後に言い訳しておくと、決して子供との食事を妻任せにしているわけではなく、妻の育休中はどうしても子供との食事を妻にワンオペで任せるシーンが増えるため、結果的にこういうことが妻(母)主体で問題になることが多かった、ということです。
切り口的にシンプルな構造で書きましたが、子どもとの接し方も一筋縄ではいかないことが多く、まだまだ日々是精進です。

関連記事です。

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