おとうのオートノミー

家を建てること、育児のことなど。

当ブログではアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用している記事があります

MENU

2023年に都内で家を建てる話 #7 〜土地引き渡しまでの山場たち〜

先日、土地引き渡しが無事完了。これで気持ち的にも家を建てることに対して吹っ切れた。これまで色々あったから…。

出産予定日が住宅ローン契約ならびに土地引き渡しにニアミス

住宅ローンはペアローンで借りるので、基本的に契約会場には夫婦ともに参加することが必要。けれど第二子の出産予定日が、売主の希望する土地引き渡し日に近いことが事前にわかっていた。

最近の銀行は、ネット専業銀行だけじゃなく、少なくともメガバンは住宅ローンの契約もオンラインでの実施が可能になっている。ただし100%オンラインで完結はせず、本人確認などを目的として少なくとも1回は対面で手続きすることが必要になる。

今回は、出産日が銀行への訪問予定日の前日になってしまい、急遽再調整して出産後に銀行の担当者に自宅に来ていただく、という流れで乗り切った。また土地引き渡し当日も、銀行に妻が来られないため、委任状で妻分の手続きを夫である私に委任する形で進めた。全て仲介業者と銀行の担当者の柔軟な調整のおかげです。

ちなみに出産と住宅ローンの関係だと、よく「育児休業取得する場合は住宅ローン審査が厳しくなる」と言われるが、最近は育休後に復帰するパターンが多いためあまりここはデメリットにならないとのこと。

土地の契約日まで納得感がなかった

話はさらに1ヶ月半ほど遡り、土地の契約日のこと。実は今回の土地購入は、契約当日まで100%気乗りのするものではなかった。その理由を分解すると以下の通り。

  1. その土地に惚れ込んで買ったというよりも、複数ある土地の希望条件に対し、ほぼ唯一当てはまる項目が多かったから、という消極的な選び方だったこと。この点は、今住んでいるマンションが一目惚れで買ったことから特に足を引っ張った。
    • →これは「希望の条件に合致している項目が多くある時点で我々と相性が良い土地だ」「水物の不動産市場においてそもそも理想的な物件は出てこない。希望に合う土地がいま市場に出ていて我々が買えうる時点で合格点であるという方向性で夫婦で話をして腹落ちに至った。
  2. 購入タイミングも子供の成長から逆算して決めており、今すぐ買わないとどうしても困る、という状況でもなかったこと
    • →ただし今買わないと「この先子供の学区も考慮した条件に合う物件が一定期間内に市場に出てきて、さらにそれを我々が買える」ということに賭けることになる。
  3. その直前に、我々の条件にさらに合う別の土地を買い逃しており、その土地に対する執着を捨てきれていなかったこと
    • →これも夫婦でよく議論し「前回買い逃したのは我々の用意が足りていなかったから」「今回買いを入れる土地は妥協ではなく前向きな買いなのだ」ということを腹落ちさせた。
  4. 市況を考慮したとて割高であること。
    • →ここは親からの支援含め予算を再整理したことで予算内とした。
    • →また、改めて「このエリアに継続して住むことで通勤時間分の時間を仕事と育児に集中させ、結果として収入も落とさず、長期的に見たキャッシュフロー的にも他の選択肢に比べてプラスになる」というヴィジョンも夫婦で共有した。

そもそも家を建てることに納得感がなかった

これも分解すると以下の通り。

  1. (特に中古の)マンションに比べて新築戸建ては価値が落ちやすく資産性の観点で魅力的に映らなかった。これは引っ越しその他人生設計の変更のしにくさにつながる。これは環境の変化に応じてフットワーク軽く生きていたい、という夫婦の人生観に反する
    • 子供が巣立つまでの人生の一定期間において、腰を据えることも必要だし、それはそれで楽しかろう、と思い直した。
  2. あり物の家に自分たちの生活を合わせてきた我々にとって、ゼロから家を建てる、という作業はいささか重荷に思えた。
    • 1. の観点にも絡むけど、中古マンションのスケルトンリノベあたりが最も我々のスタイルに合っているように思われた。しかしそもそも希望エリア内に十分な広さのマンションが出なかった。
    • 深堀してみると、家の設計とは生活の設計であり、一度前向きに取り組み始めると結構ハマれることもわかった。また、家の建築期間は少なくとも妻は育休中であり、リソース的にも対応可能であろうと思われた。

不動産購入って難しいですよね

人生で一度の買い物って言う割に水物商売だし、限られた時間内で家族の意見まとめなきゃいけないので。ただここでよく話し合ったので、この先の家の設計という楽しい作業の土台がきちんとできたかなと思います。