私はいま30代半ばすぎ、いまは新卒から数えて4社目の某日系企業にて、法人向けの商品企画を担当しています。
この度某BIG4(監査法人系総合コンサル)からオファーをもらいました。が、結論として内定を辞退しました。その理由や転職活動全般について書きます。
年収上がる?
この先数年間を様々な条件でシミュレーションしましたが、私の場合はほとんど変わらないことがわかりました。
確かに手取り年収は今より少し上がります。一方で最大の制約はBIG4の有価証券取引に対する制限です。
我が家は資産の大半を個別株が占めているのに対し、BIG4では従業員の有価証券取引についてかなり厳しい制約がかかります。入社前、または転職後の昇進時に、いま保有している資産の多くを手放さなければならないケースも考えられ、売却時の税金や配当収入の減少を考慮すると、収入はほぼトントンであることがわかりました。
では年収交渉の余地はあるか、というと、難しい。
今回オファーを貰っているポジションはシニアコンサルタント(シニコン)で、年収はこの会社のシニコンの年収レンジのほぼ上限で提示されています。面接過程でもエージェントを介して年収交渉を持ちかけました。しかし、これ以上給与を上げるためにはひとつ上のランク(マネージャー)として評価する必要があり、そうするとシニコンとしての採用プロセスのやり直しになるため現実的ではない、とのことでした。また私としても、コンサル未経験からいきなりマネージャーで入るのは本望ではありません。
つまりこの転職の意思決定には、年収の側面は関係なく、純粋に今の仕事よりもコンサルで働くという経験を得たいのか、に尽きます。
余談ですが、コンサルへの転職タイミングとして20代後半〜30代前半までが良いと言われるのは、事業会社→コンサルへの転職に伴う年収アップの期待値と、コンサル未経験で就けうるポジションのバランスが良いのがその辺のタイミングなのだろうなと思います。
転職活動の経緯
ビズリーチ経由でエージェントから声をかけられたことです。タイミングとしては、現職でもある企業への中途入社から半年経過後。過去に転職回数が3回あっても、在籍期間が短くても、ちゃんと説明してマッチすればオファーもらえるものなんですね。
現職に残った理由
中途入社して、想定外に暇すぎて、暇を持て余して転職活動をしていたところ、急転直下で新規事業立ち上げが降ってきて、めちゃくちゃ楽しくなって現職に残ることにしました。
大手企業における新規事業立ち上げって、いわゆるポストコンサルで就きうるポジションのひとつなのではないか?であればせっかくの機会だし、現職で経験とポジションを積み上げていくのも悪くないのではないか、と考えました。
また、家族も増えたタイミングで、コンサル = クライアントワーク = 時間の融通が付きづらいの辛そう、というのもあります。
なぜコンサルを受けたのか?
年収上がりそう、という要素以外は、以下の集合体です。
- 優秀な人と働けそう
- なんか世界が広がりそう
- 業界各社を俯瞰できたり、独立した人もいたりと、その次のキャリアの参考になりそう
- 実際、現職にもコンサルを経て新規事業系の偉い人として中途入社した人もおり、一定の激務の代わりにキャリアのショートカットができる手段でもありそう
- とはいえ実際入社したらアウトソースされた報告書まとめ業務が大半なのかもしれない
- 業界各社を俯瞰できたり、独立した人もいたりと、その次のキャリアの参考になりそう
- クライアントワークだけでなく事業構築もミッションであり、事業会社における新規事業よりはゼロベースで色々できそう
- (今回内定をもらった会社とは)社風が合う感じがしたので働きたければ長く働けそう
以上です。